手掌多汗症手術体験記~初めての診察~

クリニック選び

子どもが生後5か月になる頃に、以前から気になっていたクリニックの診察予約をしました。
クリニック選びには「専門的に多汗症治療を行っている」「手術の実績が多い」「自宅から無理のない範囲で行ける」等を条件にネットで検索しました。
そこで気になるクリニックが1つ見つかったので、即電話で問い合わせをし、5日後に初診の予約をとりました。
そのクリニックは、ホームページに手掌多汗症手術の専用ページがあり、手術の過程やメリット・デメリット、手術を受けられた方の声など、知りたい情報がしっかりと掲載されており、そして院長先生から多汗症者の悩みに寄り添うようなメッセージもあり、それらの点がクリニックの決め手となりました。

手術以外で治療していくという選択

手汗の治療で病院に行くなんて小学生の時以来数十年ぶりでした。その時はイオントフォレーシスの治療を受けましたが、私が効果を感じられませんでした。

歯の時も風邪を引いた時も病院に行けばなんでも治ったのに、なんで私のこの手の汗は止まらないのかな…と当時の私は大きなショックを受け、それ以来もうこの手汗を治す術はないものだと思い込んでいました。

しかし今はたくさんの多汗症治療や対策の方法があり、ネットで調べると様々な情報がヒットします。だからこそ情報の選択が難しいというのもあります。

本当は手術にたどり着く前に、自分に合った多汗症対策の方法を模索し、試行錯誤すべきだったかもしれません。しかし明らかに尋常でない発汗レベルの手汗で子育てをしていくことが私には耐えられませんでした。それに子育てをしながら自宅で出来る多汗症治療を行う、という時間と気持ちの余裕を持つことも難しいと思ったからです。
最終的に手術が出来るかどうかの判断は病院の先生ですが、この時の私はもう手術以外の方法での手汗治療は考えられませんでした。

初診の日

そして初診の日。子どもは母に預けて、予約したクリニックへ、電車で向かい予約時間の15分前に到着。完全に予約制なので予約の人以外はいません。

そして予約時間より5分ほど早く診察室に呼ばれました。
まずは先生にじっとりと湿った手汗をみてもらい、手以外からの発汗・発汗の程度などを聞かれました。
そのあとは先生からのお話しが続き具体的には
・汗が多くでる要因や仕組み
・これまで手術を受けた人の術後の状態
・代償性発汗のリスク
・手術の方法と当日の流れ

どれについても分かりやすく詳しく話して下さり、一番気にしていた代償性発汗についても詳しく聞くことができました。

代償性発汗について

代償性発汗は人によって程度はあれど、必ず起こるものと説明を受けました。先生の手術では代償性発汗の程度が最も抑えられる神経を切除するもので、それでも手術を後悔するほど代償性発汗がひどい方も中にはいるとのこと(下着やTシャツがびしょぬれになるほど)。
そしてかなり少ない数ではあるけれど、数年後に手汗が再発して他の神経を切除するなど、また手汗治療を行う例もあり、今まで何千人と手術をしてきて数パーセントはいる、と術後のリスクも実際に聞けましたが、それでも私の手術の決心は緩むことなく、むしろ手術への希望が強まっていきました。

術後の代償性発汗のことはクリニックのホームページにも詳しく載っていました。そこで手術を受けた方の口コミを見て、その多くの人は「手汗が治ったことに比べたら許容範囲の代償性発汗です」というような意見ばかりでした(わざわざサイトに手術をして後悔しました、という意見は載せないでしょうが…)。
もちろんこのような期待できる効果が私自身に当てはまるものかは分かりません。元々の発汗量も人によって異なるので、術後に抑えられる汗や代償性発汗の程度がその人にとっては許容範囲でも自分にとっては耐えられないものかもしれません。
ただこのひどい手汗から少しでも解放されるなら、と代償性発汗は覚悟の上でした。

代償性発汗を少しでも抑えるために

先生の説明も後半になった頃、「代償性発汗がどのぐらい起こるかは分からないので、まずは片手だけの手術を勧めている。」と言われました。片手だけの手術であれば代償性発汗も半分に抑えることができ、手術を受ける半数以上の人はよく使う利き手の手術だけ受ける場合が多いというのです。そして、手術した手で暑い夏の時期などを過ごしてみて、もう片方の手の手術を望む場合はそれも可能である。ただ、一度切除したら元に戻すことはできないので、両方か利き手の片方だけの手術にするかは手術当日までに決めてもらって良い。手術費用は片方だけにしても両方にしても変わらない。」との事でした。

まさか片手だけの手術を勧められるとは思っておらず…代償性発汗がどんなものかは想像もつかない。程度は人によるし…そのリスクを半分にするためにまずは片手だけ手術を受けるか…。
どうするかは手術当日の返事で良いとのことだったので、この判断については一旦持ち帰ることにしました。

次の手掌多汗症手術体験記~両手か片手かに続きます。

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